指示書「まちを味わうカラダのメニュー 駒形通り編」

まちをつかったひみつのあそび 指示書
「まちを味わうカラダのメニュー 駒形通り編」

 

これは駒形通り、あるいはどこかのまちを、カラダでじっくり味わうためのメニューです。全部で7つあります。お好きなものからどうぞ。

 

①ベンチの上で背もたれ側を向いて正座する

商店街を見学するための観客席。

 

②街灯の支柱に沿って立ち、真下から街灯を見上げる


街灯と電線が描き出す複雑な図形を楽しもう。

 

③根っこ登山。大きな木の根っこを小股で登る

登山ルートによって難易度が変わる。

 

④角刈りの植物にそっと触れる

植物の種類はもちろん、生え方・育ち方によっても触り心地が微妙に異なる。

 

⑤道路の端の段差スロープに片足だけ乗せて立つ

段差スロープは種類が様々あり、角度も色々。

 

⑥「駿府九十六ヶ町」町名碑のカーブに背中を沿わせて座る

なめらかな曲線。

 

⑦地面の模様の、決まった色のマスを踏んで進む

規則性があるように見えて、意外とランダムだったりする。

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ゲストアーティスト:アグネス吉井

 


あそびかた

今年の1月、「駒形通り」のカラダのメニューを作るために、静岡に5日間滞在しました。滞在中は駒形通りだけでなく、安倍川や、静岡駅の南口の方まで歩き回ったり、市役所の本館を案内してもらったり、オープンしたての静岡市歴史博物館にも行きました。
たくさんの町名碑に出会ったり、市役所職員の皆さんの話を聞いたりして、街が辿ってきた歴史を感じる場面も多かったです。

その一方で、私たちがどうしても気になってしまうのは、商店街のアーケードを支える柱の曲がり具合や、柱についたサビが作り出す細かな模様、コンクリートを持ち上げる街路樹の根っこ。他にも、神社の鳥居の手触りや、公園の入り口にある車止めポールの低さ、ベンチの背もたれの傾き、などなど……。長い年月を経るうちに、たくさんの人の手や自然の力が加わったことで、街のあちらこちらに浮かび上がってくる、さまざまな形。どこにでもあるようでどこにもない、具体的で些細な街の形をもっと味わいたくて、7つのカラダのメニューが生まれました。

普段の暮らしの中でなにげなく出会っている、気になる形の建物や人工物。それを目で見たり、写真に撮ったりするだけじゃなく、思いきってグイッと近づいてみる。さらに体でなぞったり沿ったりしてみると、思わぬ発見があるかもしれません。見慣れた街を体で味わう散歩に、さあ出かけましょう。

アグネス吉井


3月4日(土)、5日(日)に
『まちを味わうカラダのメニュー』(清水編/駒形通り編)を開催します!
詳細はこちらをご覧ください。


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