7月24日(土)放送:「安倍川花火大会のための10の戯曲」

安倍川花火大会のための10の戯曲

これは、中止された第68回安倍川花火大会のための戯曲です。

これから読み上げる10本の短い戯曲の中から、好きなものを選んでやってみてください。いくつか組み合わせてやってみると、あなたらしい安倍川花火大会になると思います。

1。身のまわりで一番年をとっている人に、その人が覚えているいちばん昔の花火大会の絵を描いてもらおう。

2。花火の音を誰が一番上手にまねできるか、競争しよう。

3。花火大会があるふりをして、友達や恋人と出かけよう。浴衣を着て、うちわを持って。街角で花火のうわさをしよう。帰りはどこかに寄り道して、かき氷やアイスを食べよう。

4。まちで素敵な人を見かけたら、小さな声でこっそり「大スターマ〜イ〜ン!」と掛け声をかけよう。

5。天気がよければ、きょう、安倍川に会いに行こう。

6。いつも花火を見る場所で、家族や友達に待っていてもらって、自分だけ橋を渡って川の反対側まで行ってみよう。川をはさんで、手を振り合おう。

7。76年前の空襲で亡くなった人たちが、生きているときにどんな恋をしていたか、想像しよう。自分がいま、どんな恋をしているか、川に聞いてもらおう。

8。生まれ変わって安倍川を泳ぐ魚になったら、花火がどんなふうに見えるか想像しよう。河原にダンボールを敷いて寝転んで、石ころになったつもりで空を眺めよう。

9。うちに帰って、500年後の安倍川花火大会のポスターをつくろう。まちに出て、つくったポスターを飾らせてくれるところを探そう。

10。今年の花火を一緒に見たかった人に電話をかけて、来年、一緒に行く約束をしよう。


聴き直し

当日の放送は以下You Tubeまたはradkoタイムフリーから聴くことができます。

戯曲を朗読しているのはSPAC-静岡県舞台芸術センターの俳優・石井萠水(いしいもえみ)さん。今月(2021年7月)いっぱいは毎週、石井さんが読んでくれます。

今回の舞台

安倍川花火大会

安倍川花火大会は、静岡を代表する夏の風物詩です。昭和28年(1953年)に「東海道花火大会」として、戦没者の慰霊と鎮魂の祈りを込めて始まりました。第4回から「安倍川花火大会」と名称を改め、以来、安倍川の河原を舞台に行われています。

第68回となる令和3年(2021年)の花火大会は前年に続き、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止。実は台風などが重なり第64回から4年連続の中止となります。

銘菓「安倍川もち」や十返舎一九『東海道中膝栗毛』でも親しまれている安倍川は、静岡県と山梨県の県境に位置する大谷嶺を源流とし、静岡市葵区と駿河区を流れる一級河川です。

清流で知られ、その豊かな伏流水は静岡市の水道水としても市民の暮らしを支えています。流域には古代から人々が暮らし、登呂遺跡をはじめとする史跡が残るほか、茶、いちご、わさび等、静岡を代表する産業が育まれてきました。

日本有数の急流河川でもあります。「日本三大崩れ」のひとつである山体崩壊(大規模な山崩れ)「大谷崩(おおやくずれ)」をはじめ、流域各所の崩落地から生まれる膨大な土砂が河原に堆積し、独特の風景を形づくっています。

上演して(やって)みたよ! で、どうすればいいの?

きょうの演劇では「やってみたよ!」という体験談や、花火大会の思い出エピソードを募集しています。ラジオネームと、やってみた人は写真を添えてTwitterInstagramで投稿してください!

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次回予告

次回7月31日(土)の『きょうの演劇』は音楽をテーマにした戯曲「合奏、ムーンリバー」です。楽器が演奏できる人も、できない人も参加できます。どうぞお楽しみに。

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