指示書1「赤血球になってまちという身体をめぐってみよう」

まちをつかったひみつのあそび 指示書1
「赤血球になってまちという身体をめぐってみよう」

突然ですが、今日のあなたは赤血球です。
「まち」という身体に新鮮な酸素を運びます。

赤いアイテムをひとつ身につけて
赤血球になりきったら
まずはリニューアルした松坂屋をぐるっと回ってみましょう。
静岡駅前で90年も動きつづけている、まちの心臓です。

十分に楽しんだら、次は北館の地下から「けやき口」へ通じる階段をのぼり
そのまま、まちへ出発してください。
生き生きとしたあなたが、心臓の出口から送り出され
まち全体に生命力を届けるイメージです。

今日のあなたは、赤血球です。
「まち」という身体が生きていくための酸素を運びます。


指示書を聴く

【読み手:大内智美さん (SPAC-静岡県舞台芸術センター  俳優)】

 

あそびかた

たくさんの機能の集合体である「まち」を、ひとつの身体として考えてみましょう。道は血管で、建物や各エリアは臓器。例えば肝臓は・・・両替町?

すると人間は、まちという身体の隅々まで酸素を送り届ける「赤血球」なのかもしれません。つまり、あなたがまちのお店に行ったり、公園で寛いだりすることで、まちは生きているということです。

昭和・平成・令和を通じて、ポンプのように人々をまちへ送り出してきた静岡駅前の松坂屋は、まさに「まちの心臓」。90年の間には空襲や静岡大火もあったし、建物の増改築もありました。時代によって変わること・変わらないことを選び、まちの入口を守り続けてきた百貨店。その蓄積した歴史は、店内で見かける段差や何気ない展示物からも感じることができます。

松坂屋の地下フロアにある通路は、実は静岡駅から新静岡駅方面へ抜ける近道として使われているという一面もあり、毎日たくさんの人が行き交っています。そんな使い方を許してくれる松坂屋はなんて街想いなのかと感激。出口である「けやき口の階段」からは、人が次々と溢れて、まちへと出発していきます。その様子を観察していた私たちは、だんだんと人々が赤血球に、そして通路が大動脈に見えてきたのでした。

突然「赤血球になろう」と言われても難しいかとは思いますが、なにか赤いものを身につけて想像力をはたらかせましょう。そして実際に現地へ行ってみてください。おじいちゃんやおばあちゃんを誘って、一緒におめかしをして、松坂屋の思い出を聞きながらあそんでみるのも素敵です。

松坂屋を出発した後は、まちをめぐりながら、赤血球になったあなたが最も酸素を届けたいと思う場所へ行ってください。赤いアイテムと一緒に記念写真を撮ったら、ぜひ見せてくださいね。

まちで遊んで疲れたら、最後はまた松坂屋に戻り、美味しいお総菜を買って帰りましょう。

<おまけ>
百貨店を表す「department (store)」と出発を表す「departure」の語源は同じです。


6月11日(土)10:00〜15:00
「みんなで遊んでみる!イベント@松坂屋」も開催します!
詳細はこちらをご覧ください。


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